2023.2.19ミーティング 1:17:55から
ギルバート:あなたに会う以前、インドに行った時、あなたのことをクリス・デールから聞きました。ボンベイのラメッシ・バルセカールに会いに行った時のことです。私たちはランチに行こうと通りを歩いていました。彼は私のオーストラリア訛りに気づいていました。
ランチに行こうと通りを歩いていた時、オレンジの大きな看板があって、そこでオレンジ売りがオレンジを売っていたのをはっきりと覚えています。そして彼はかたわらにいて、「セイラー・ボブの名を聞いたことは?」と言いました。私たちは非二元の話をしていた時で、セイラー・ボブって何だろうと思いました。
「彼はニサルガダッタよりわかりやすくて、メルボルンでミーティングをやっている」と言いました。なんだって!気難しいインド人にはるばる会いにやってきたというのに、そいつはメルボルンにいるのか!と思ったものです。当時私はシドニーに住んでいました。
ラメッシがほとんど毎日言った言葉があります。それはたぶん仏陀からの引用ではないかと思うのですが、「物事は起こり、行為は行われるが、そこには個人としての行為者はいない」です。それはつまり、行為者というのは実際にはフィクションだということです。あらゆることは、意識あるいは認識、好きなように呼べばいいのですが、それによってなされるということです。
行為者がいないととわかれば、行為者にまつわるあらゆる苦悩はどうなるのか。どこに問題があって、誰が問題を持つというのか? 数年前にある男がボブに会いにきた時のことを思い出しました。彼はじっと聞いていて最後に理解して私にこう言ったものです。「もしあなたが問題を想像したら、あなたが問題を手に入れたということだ」。(笑い)そうやって(その言葉)が私に戻ってきたのです。