2022/12/16

「私」は存在しますか?

2022.12.4ミーティング
46:31から

ジョー(女性):これは以前も話したことがあります。ボブ、私はあなたの言ったことが好きですが、私はそれと格闘していて、私が死ぬ日まで15年から17年続きそうです。アハハ。(大笑いする)

ボブ:話を始める前に打ち負かされていますね?

ジョー:ええ、だめですか? 「私」は存在しますか? 「私」はいる? その「私」をどうしたらいいですか? 

ボブ:「私」を見せてください。あなたの「私」を見せてください。

ジョー:それはパターンです。それはパターンの「私」です。

ボブ:では、そのパターンを見せてください。

ジョー:それは絶えずあります。そのパターンは、いつでもパターンが起きる時に起きます。そのパターンがやって来たいと思う時はいつでもパターンがやってきます。そこに「私」がいます。

ボブ:それはいつもありますか? それがやって来るということは(聞き取り不能)だということを意味します。

ジョー:ん~ん。深い! あははは(笑い)。 でも、私はその「私」を調べなくてはいけません。「私」を否定することはできません。それを調べなくてはいけません。それを解体しなくてはいけません。

ボブ:あなたは私にパターンを見せることができません。では、そのパターンはどんなものですか? 四角? 丸? 高い? 低い? パターンと言いましたね? それはあなたの頭の中にある観念にすぎません。

ジョー:いいえ。それは観念ではなく、事実に基づいています。

カット:感情的なものかもしれませんね?

ジョー:かもしれません。事実です。それを否定することはできません。それはそこにあります。

ボブ:どこに?

ジョー:やめて! いじめないでください! アハハハ(一同笑う)!

カット:あなたは感情を否定することはできません。それは真実です。

ジョー:そのとおり。オーケー。感情を否定することはできません。それを調べなくては。

カット:そうです。

ジョー:それを調べてもうまくいかないのです。それは問題ではありません。そこには「私」はいません。それは起こっていません。そこにあるのは感情。

カット:ええ、そうです。それを「私」とは呼ばずに、その感情を調べることができます。

ジョー:あ~、オーケー。終了。それで終わりです。というのは、以前も話したと思うのですが、私の女友達がこのことで少し奮闘していて、ひどい怒りで悩んでいました。そして昨日彼女が私に、「非二元は私の怒りにどのように役に立つのか」と言ったのです。もし私が(今やったことを)知っていたら……、私は説明することはできませんが、あなたは今終わらせました。それは良かった。

参加者:彼女が怒りを所有していたのですか?

ジョー:私たちは怒りを調べなくてはいけなかったのです。

ジュリア:何がそれを調べていたの?

ジョー:誰か、あるいは何かがそれを調べなくてはいけなかったのです。

ジュリア:それは誰ですか?

ジョー:誰か、あるいは何かです。その名前を呼ぶことはできませんが。あなたの言うことはわかります。でも、正確に説明することはできません。基本的な言葉で言うことができるだけです。

ジュリア:いいえ、そこにはただ単に調査があるだけです。

ジョー:そのとおりです。

ジュリア:調べてみてください。実際に何かを調べている何かが見つかるかを。(主体となって調べている人が)見つかるか調べてみてください。見てください。それが見つかるなら、それはいいこと。それはいい。それはある意味正しい答えです。オーケー。もしあなたが調べてみて、何も見つからないのなら、ビンゴ! (笑い)そうでしょ?

ジョー:イエー!(笑い)

ジュリア:調べてみてください。感情を見ている何か、気づいている何かを見つけることができるかを。

ジョー:オーケー。あなたの言っていることがわかりました。よくわかったわ。あなたは上手にやりました! とても感銘を受けました。あなたの(やり方を)採用するかもしれません。あなたの言うことを聞いて、その件は終わったみたいです。でも、あなたは毎回調査して終わらせているのですか?

ジュリア:ええそうです! 

ジョー:つまり、外に出て、(頭を指さして)またガヤガヤとそれがやってきたら、また調査してそれを終わりにするのですか?

ジュリア:そうです。それが要点。虚偽は調査には耐え得ないのです。それが調査をする唯一の理由です。そうやってあなたはたわ言を見抜いて、おお!どうして私はまたこんなことをしたのかとなるでしょう。わからない。たぶんそれは習慣。でも、あなたはそうしなかったかもしれません。それはうわべ上で起こっているだけで……

ジョー:つまり、誰の責任でもない。

ジュリア:ええ。それは何ですか? あなたは何もすることはできません。調べてみてください。そしてまた、すべては調査する機会となります。そしてあなたが調査して、見て、もう一度やって、またもう一度やって、それは同じだけど、見るたびにそれが(調査する)機会となります。私はつい昨日友達と話していましたが、私達は歩いて話をしていて、その男の人が引用した言葉がとても好きです。

彼は、「問題は人々が(怒りの)ボタンを押す環境にあるんじゃなくて、ボタンがたくさんありすぎることなんだ」と言ったのです。そうでしょ? 私はその引用が好きです。あなたにはボタンがある。そうでしょ? ボタンがある。何か本当にムカつく。明らかにあなたは私が持っているのと同じボタンを持っていない。みんなボタンをもっている。どちらにしても、それは一つの機会。もし、ボタンが押せば、あなたはムカつく。そして、調査することによってそれが落ちていくのを見ることができる。そうでしょ?

これは私が経験した古い話ですけど、いずれにしても、私が観察したところ、私が調査するたびに、たわごとを見抜いて、見破って、それは落ちていく。そして、それと同じ量は戻ってこない。そして、しばらくはまったく戻ってこない。私は人と接する時にそれをやるのが好きです。そうした行動は、あなたを普段ムカつかせたり、困惑させたりするようなことに対処すのにとても役にたちます。

あなたは、それがただ落ちていくのを見るべきです。そうして、またその同じムカつくことは、あなたが調査するための機会なのです。あなたはまた調査します。そしてしばらく後で、たぶん、考える時です。それがまた起きないという意味ではありません。そして、今一度言いますが、それをやっているのはあなたではありません。誰が何をやるというのですか? 誰もそれをやってはいません。それは見破られたのです。

ジョー:あなたの言うことをしっかり聞いているとは思いません。ごめんなさい。あなたが、そこには誰ももいないという時、誰がそこでそれをやっているのかで、少し混乱しています。あなたが調査する必要があることを忘れないでと言う時、何か、あるいは誰かが調査しています。

クリフ:ええ、それは大きな問題ですね。でも、誰がその調査をしているのかというと、何が「私」を観察していようと、怒りや何かと同化していようと、その調査をしている根本のもの、あらゆる現象を見ているものは、意識(アウエアネス)そのものではありませんか? そしてあなたはその意識でこうした感情や経験をして、それを「私」と呼んで同化しています。そしてそれがあれやこれやをするイメージとなっていますが、実際には意識があらわれてくるものすべての調査をやっています。あなたがこうしたイメージと同化していようと、調査する人や目撃そのものと同化していようと。

ジェーン:あるいは(現在進行形の)目撃です。ボブが言っているのは、固着なき意識(unfixated awareness)です。それが本当のあなたです。ボブが言うように、あなたが二歳の頃言葉を覚え、人はあなたに、「あなたはジョーよ」「あなたはいい女の子」「あなたは悪い女の子」「あなたはおてんば」と言います。あなたは、あれ、これ、あれ、これ。そしてこれが何年も何年も続きます。そしてボブがやってきて、「『あなた』はいない」と言います。

その「私」、ジョー、分離したあなたという固着は、間違って植え付けられたパターンです。それとともに、病気(disease)がやってきます。ジュリアが言った、あるゆる見るための機会は、クリフが言ったように、あなたがどこから見ているかを知る機会です。あなたは記憶から見ているのではありません。記憶は見ることができません。そして、その「私」が住んでいるのは記憶の中です。それはあなたの記憶にすぎません。それはあなたが自身に対して抱いているイメージです。イメージが何かをすることができますか? いいえ。オーケー。それは、ジョーについての物語です。ジョーの物語を見ているのは何ですか? 

ジョー:わかりません。何ものでもないもの/無(no thing)です。

ジェーン:ええ、何ものでもないもの/無。それが本当のあなたです。それが私が得たすべてです。