Living Realityの中で、セイラーボブは、彼の教えを理解するには、7~8回彼の話を聞けば十分理解できる話だと言う一方で、ジェームズ・ブラハの質問に答える形で、彼の教えを最後まで理解した人の数はそれほど多くないと語る場面が出てきます。何度が拾い読みしましたが、具体的なページが出てこないので、アマゾンの書籍閲覧サイトから以下を抜粋しました。これはボブ自身の発言ではなく、ジェームズ・ブラハが書いているものです。 For example, months after Bob went home, I asked him how many had fully grasped his message and was stunned when he replied, “A few.” I said, “You mean a few, as in five or ten, over nearly thirty years of teaching?” He said that plenty of people had gotten some benefits from his message, but only a few had grasped it fully. Only a few had gone “beyond the need for further help,” as Nisargadatta puts it. He added quite happily that the number was increasing because of his recent ・・・ 確かにボブは、この本の中で、どれぐらいの人が彼の教えを完全に理解するのかというブラハの質問に答えて、”A few."と答えています。解釈はいろいろですが、「少しはいる」程度に受け止めればいいのかなと思います。 重要なのは、ジェームズ・ブラハがボブに会ったのは2004年だということです。当時、おそらくボブの本はまだ一冊(What's wrong with right now unless you think about it.)しか出版されていなかったはずです。それに、インターネットも今のようには普及しておらず、ネット経由の情報はほとんど無かった頃だと思います。 当時、ボブの家に話を聞きに来た人は、ほとんど予備知識無しでやって来たはずです。多くの人は口コミや、ニサルガダッタやラメッシからボブの存在を聞いてやって来た人たちだったと思われます。そのため、当時はボブの教えをすぐに理解するのが難しかったのではないかと思います。でも今は状況が全く違います。本も何冊か出ていますし、ネットを検索すればたくさんのボブ情報が入手できます。ミーティングのライブ中継も見ることができます。 ボブのミーティングへ何年も通い続けている人もいます。30年以上通っている人もいます。でも、彼らはボブの教えを理解していないから来るのではなく、ボブの教えが好きだから通っているのだと思います。(参考:ボブのHP推薦文) 私の場合は完全に理解するのに四年かかりましたが、その理由は、「何かが起きるはずだ」という条件付けがあまりにも強かったからです。エンライトメント、覚醒、目覚め、特別な理解なんて無いということを何度聞いても納得できませんでした。 セイラーボブの教えを理解すれば、心理的な苦悩から解放されます。そういう意味では何かが起きるのですが、それはあくまでも理解を通して起きるのであって、エンライトメント、覚醒、目覚め、特別な理解を体験するわけではありません。 セイラーボブが教えているのは、今ここにある意識です。それに気づいていても気づいていなくても、理解していても理解していなくても、ずっと前から、そしてこれからもずっと変わらずにある今ここにある意識です。何かになることや、何かが起きることではありません。 私は今でも毎週日曜日に Facebook 経由でボブのミーティングを見ていますが、参加者のほとんどが、ボブの教えを正確に理解していると思います。そんなに難しい教えではありません。ポイントは、教えに対して確信が持てるかどうかです。 確信が持てなければ、機が熟していないだけのことです。確信があっても無くても何の違いもありません。 セイラーボブの教えを理解するための材料はこのブログ内に十分な量があります。確信、理解、実感をあちこち探し回らないで、「汝それなり」をしっかり受け止めて、機が熟すのを待つだけです。
それを調べてみて、どうしてそんなことをしているのか、どうしてそんなことをやり続けているのか、想像することをやり続ける必要があるのかを理解してください。もちろんそれはとても役に立つものです。芸術家などが何かを生み出す時は想像力を使います。想像する(imagine)は、image と in に分解できます。あなたは想像上、概念上のイメージを生み出し、それを現実であると思っています。
そして、ネイサン・ギル。名前を聞いたことがあるかもしれませんが、彼はすでに亡くなっています。彼が、「ボブ・アダムソンが本を出した。What's wrong with right now? if you don't think about it.(もし今そのことを考えなかったら、何も問題はないじゃないか?)。 本は読む必要はない。すべてはタイトルにある。そのとおりにやりなさい。もしそれを見たら」と言いました。
もう一度、むき出しのアウエアネス。What's wrong with right now? if you don't think about it.(もし今そのことを考えなかったら、何も問題はないじゃないか?)。おびただしい数のテキストが言っています。マインドを止めよ。思考を止めよ。思考が問題である。でももしそれが理解されれば、問題ではありません。あなたは言葉が様々に表現されているにすぎないという事を理解するでしょう。