2023.2.5ミーティング 44:38から
参加者:私の質問は、先ほどの女性が言ったバイロン・ケイティの言葉に関係することですが…
カビーシャ:もし私が私の物語(ストーリー)ではなかったら。
参加者:ええ。その物語と一体(attach)になるには、
ジェーン:一体になる(attach)? 分離する(detach)? どっち?
参加者:ごめんなさい。分離する、でした。その物語から離れるためには?
ジェーン:あなたは物語ではないわ。
参加者:どうやって自身は物語ではないと知ったらいいのですか?
カビーシャ:感じることです。質問を自身に尋ねて感じることです。それが正しい答えか間違っている答えかを考えるのではなく、質問を尋ねて、どんな感覚が体に現れるのかを感じるのです。もしあなたが物語ではなかったら何ですか? もし私が物語ではなかったら何なのかを感じるのです。そこには何がありますか。
カット:ボブの言葉で、「今そのことを考えなかったら、何が問題ですか?」があります。
ボブ:それは誰に起こっていますか?
ジェーン:その答えは「私」です。そしてその「私」、あなたが自分だと思っているものには物語があります。それは単なる思考にすぎません。その思考は、本当のあなたである存在の上に現れます。その思考は、ボブが言うように「私」を引き起こすものです。それを調べてみてください。その「私」はどこにありますか? 見つけることができるか調べてみてください。深呼吸して、自分が始まった地点、終わった地点を見つけてみてください。あなたが本気で調べれば、そんなものはないとわかるでしょう。
参加者:でも、人は習慣的に、自分はこれだと深く信じています。なぜなら、自分の歴史、あらゆるドラマや出来事がどこか背景にあって、潜在意識のレベルではあたかも独立した存在が生活しているようで、それを毎日感じています。そして無意識のうちに自分だと信じているものを思い出しています。それで私が尋ねているのは、その認識からいつも抜け出しているには、また本当の自分を思い出しているにはどうしたらいいのかということです。
カビーシャ:訓練です。
参加者:どんな?
ボブ:自身の信念を疑うことです。
ジェーン:信念とは何か話してもらえますか?
ボブ:調べもしないで理由なく何かを受け入れることです。あなたはそれを調べもしなかったという意味です。
参加者:でも、それを裏付けるような事実が得られれば、
カット:(事実は)それについて考えた時だけあります。あなたがハートにいるとき、事実はありません。事実は、あなたが頭の中にいるときだけあります。あなたが思考に囚われているときだけあるのです。あなたが思考の中にいる時を見てください。「おおこれが私だ」「世界は私に関係している」「私が宇宙の中心だ」「私が重要だ」「これは個人的だ」。あなたが自身のハートの中に入っていって、まわりを見回し、耳を澄まして、見て、触れて、自身の体を感じるとき、あなたは完全に存在しています。あなたは単なる頭の中の思考として存在するのではなく、体として完全に存在しています。
その瞬間、あなたは過去の物語に入り込む代わりに、見ること、聞くこと、味わうこと、触れること、嗅ぐこととなって存在しています。その瞬間、あなたは目覚めていて、完全に存在しています。そしてそれが認識の瞬間です。というのも、今この瞬間、「ああ、これが実在。私は今目覚めている」。あれが私に起こった、これが私に起こって……、こういったことは全部白日夢なのです。
参加者:ええ、私が言っているのは、そうした話のことではないのです。どこか私のマインドの後ろでいつもぶらぶらしている自身のアイデンティティの感覚のことを言っているのです。
ボブ:あなたはそれに気づいています。それは(思考の)対象物です。
カット:それ(質問者の表現)は素晴らしい表現でした。
参加者:で、私はどうしたら、
カット:気づいていてください。気づき続けていたください。
参加者:あなたがオンラインの参加者にしたアドバイスと同じようにですか?
カット:ええ、それに気づいていることです。
参加者:それですね。
カット:ええ。というのも、あなたがそれを、あなたが言うように、どこか背景にある対象物だと認識すると、どこか背景で自己のアイデンティティとして覆われているものは本当のあなたではないとハートでわかるからです。それはある種のマスク、衣装か何かです。
参加者:それが私が尋ねていたことです。あなたは要点を理解してくれました。
ジェーン:一言付け足したいのですが、あなたが背景で自分だと想像しているものは記憶の中でしか生きられません。それは今この瞬間を生きることはできません。そして、あらゆるポインターを超えたポインターは、「今もしそのことを考えなかったら、何が問題ですか?」です。もし、思考は依然として動いていても、それはペアとなる反対の極に向かって動くだけです。喜びと苦しみ、幸せと不幸、あなたと私、昨日と明日、それがマインドの性質です。私と言われるもののおしゃべりやナレーションは、過去か未来に関するものです。
そしてそれは何の上に現れているのか。それは本当のあなたである存在の上に現れています。空(そら)にある雲は常に動いています。本当のあなたである存在は、それは常に、雲のうしろにあります。雲は常に動いています。おしゃべりの中でどんなことが起こっても、ボブが指摘したように、あなたは物語ではありません。そしてカビーシャが言ったように、その空(そら)が本当のあなたなのです。あなたは何もない空(そら)です。