2019/06/30
あなたはずっと生かされている。
You've Been Lived All the Way Through
自身という存在を調べてみてください。そこには誰もいないし、これからもいない。あなたはそれが実体のないものであると知るでしょう。
精子が卵子に入った時、腕を少し成長させようとか、今日は指を成長させようと言ったでしょうか? 自然の働きである内在する知性エネルギーが細胞、胎児に満ちていて、自然に努力することなく、何をすべきかを知っていました。
あなたが生まれた時を考えてみてください。赤ちゃんは「私」という概念を持っていません。自分が分離したものという概念もありません。「私」という考え、概念は考える能力が発達する二歳か二歳半ぐらいに言葉を覚えるまではありません。
ある日突然、「私」というような言葉がやってきて、その「私」に何が起きるでしょうか? マインドはバイブレーションです。いつも反対の極へと振動します。過去でなければ未来へ。悲しみと幸福。愛と憎しみ。
「私」という考えがやってきた時に何が起きるでしょうか? それまでは、目の前にある者をあるがままに見ていました。そして、誰かが呼ぶ時の「幼いジョニー」や「私」という描写は私のことではないと考えます。
それが最初の分離です。その分離が不安や傷つきやすさをもたらします。そこから安全と完全を求めて探求が始まります。間違った考えを受け入れてしまったからです。分離した存在、個人。でも実際にはそうではありません。
遡って、調べてみてください。そこに「私」はいません。いつ「私」がいたでしょうか? 物事が起こった時、いつあなたが選択しましたか? 子供として、分離した存在として。いつ? どこで?
そしてあなたは理解するでしょう。自分が分離した存在であるという間違った信念を生きている時でさえ、生かされているのだということに気づくでしょう。もしこれを見破ったなら、もうあなたはふたたびそれを信じることができないでしょう。
信じることができなければ、それは強烈さを失います。あなたが信じないなら、それは力を無くし、足場を無くします。習慣はたびたび戻ってきますが、そこにはもう実体のある何かや、独立した存在はいません。それをますます見破るようになると、あなたを悩ますこともなくなります。そして最後にはそれに悩まされない地点に到達します。
(聞き取り不能な箇所は割愛しています)