本のタイトルは、What's Wrong with Right Now, Unless You Think About it?(今そのことを考えなかったら、何が問題ですか)です。
そうするためには、立ち止まって思考を止めなければなりません。
たとえ一瞬、一秒でもそうすると、それについては何も言うことができないとわかります。それでも、そのありのままの事実を否定することはできません。ありのままの事実に対して、良い悪い、好ましいなどと言うことはできません。
それは、ありのままなのです。ありのままということは、改めたり、修正したり、正したりしないということです。カメラを使って、部屋の中のすべてをそのまま写真に撮るようなものです。
カメラは、「これは気に入らない」とか、「あれをもう少し入れよう。あれが他よりいい」とは言いません。カメラはありのままを写します。それが機能としてあなたに起こっていることです。それはいつもありのままです。
でもその時に、「私」という記憶に関連づけが起きます。そこから、改めたり、修正したり、正したりが起こります。好みや好き嫌いによってそれが起きます。それがすべての問題の始まりです。
それが起きないという意味ではありません。それは起きるでしょう。その時、しっかりとそれを見て理解しなくてはいけません。理解とともにそれを起こるに任せます。そこにはもはや、それに縛られる誰かも何物もありません。
以前、「私」を信じていた時は、「私」に縛られていました。自己という束縛がそこにありました。その束縛こそが私たちの問題です。それが私たちの苦悩です。それが、あるがままに対する抵抗です。