非二元を理解するためにすべきたった一つのことは、「私」という存在が実在なのかどうかを自分で調べることです。
師やグルを信奉することは本質的な解決にはなりません。彼らはメッセンジャーに過ぎないのです。非二元の人の本をあれこれたくさん読んだり、ミーティングやセラピー、リトリートに出たりしても本質的な解決にはなりません。
そうしたものに参加することは、自分が「正しい道の上にいる」と思っている人たちのマインドを大いに満足させます。かつては私もそうでした。たくさんのグループセラピー、リトリート、心理療法に参加して、自分は正しい道の上を進んでいる、成長していると思っていました。
そういったものに参加すると、ほんの何日かは良い気分になって、自分は変わった、もしくは変わりつつあるという感じがします。でもそうしたことは、参加者の自己満足であり、エンタテェィンメントにすぎません。
自分は正しい道の上を進んでいる、成長しているというのは幻想です。瞑想についても同じことが言えます。瞑想をすれば、正しい方向に進んでいて、いつかそこへ行きつくだろうというのも幻想にすぎません。道も成長もマインドが作り上げた幻想です。
達成すべき何かが、どこかにあるわけではありません。道も成長もありません。そこには成長する誰かはいません。
なすべきたった一つのことは、「私」という存在が実在なのかどうかを自分で調べることだけです。誰かがそれをあなたの代わりにやってくれることはありません。自分でやる以外に方法はありません。
調べても調べても、自分がいるような気がして、ある時「いない」と思っても、完全に理解するまでは揺れ戻しがやってきます。でも、それを自分で最後までやるしかないのです。
そうするために、誰かの助けを借りようと、高額の料金を払ってもそれほど助けにはなりません。
今、ネット上には、セラピストやカウンセラーを名乗る人が大勢いて、高額な個人セッション、セラピー、カウンセリングで人々を勧誘しています。そうしたことは、一時的な気晴らしにはなるかもしれませんが、根本的な解決にはなりません。
私も、グループセラピーや心理療法、カウンセリング、リトリート、催眠療法などを山ほど経験しましたが、そのどれも役には立ちませんでした。そうしたものは、お金を払ってする気晴らし、エンタテェィンメントにすぎません。
あらゆる問題が「私」に関わっています。その私がいるのかいないかを自分で知ることこそが根本的な解決法です。それが、たった一つのなすべきことです。
そして、そこに「私」はいないと理解した瞬間に本当の「私」に気づきます。
それは、「今ここにある意識」です。「今ここにある意識」だけが実在で、それが「あなた」です。それは、セイラーボブが知性エネルギーと呼ぶもの。アウエアネスと呼ぶもの。
「今ここにある意識」にすべて世界が現れます。「今ここにある意識」はどこまでも純粋で、何物にも縛られず、常に新鮮。それが「あなた」です。
サビーナにもらったバッチ。