2022/07/27

食のリテラシー・病気を寄せ付けない腸寿食・うおつか流食生活かくめい・めしのチカラ・うおつか流 食べつくす!・うおつか流台所リストラ術 ひとりひと月9000円・もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓

二十年以上前、魚柄仁之助さんの食生活を見習っていた時期があった。乾物を使ったり、炊飯器でお米と一緒に根菜を蒸したりしていた。健康にはいいとわかっていたが、そのうち面倒になり、いつしか出来合いの惣菜で済ませるようになった。そして糖質制限をやり、あれこれと試してみたが、結局糖質制限もやめた。今は朝晩一日二食で、地中海食に近い食事をとっている。ただ、朝晩二食だと、痩せてしまう。かといって毎回の食事の量を増やすと、毎回お腹いっぱいで、食後に睡魔に襲われる。そこで、もう一度魚柄さんの本を読んで、その良いところを真似てみようと思った。

食のリテラシー 魚柄仁之助

世間一般にあふれている食情報を鵜呑みにしてはいけない。トクホだからいいとか、ネットで評判だからというのはアテにならない。食べるものは、偏らず多品目を少量づつ食べるのが良い。出来合いの惣菜には、たっぷりと添加物が入っているので、なるべく自分で調理して食べる。ということが主な内容。

私などは、「○○がいい」と聞くと、すぐにそれを鵜呑みにして、同じものばかり食べる傾向がある。糖質制限などはその良い例で、毎日豚肉ばかりを食べていた。詳しく調べてみると、肉ばかり食べていると腸内環境が悪化し、大腸がんの発癌リスクが高まるそうだとわかり、止めてしまった。肉ではなく、大豆製品ばかり食べていた時期もあったが、それも度をこ越すと、様々な弊害があると知ってやめてしまった。

結局は、「多品目を少量づつ食べる」のがいいらしい。米や糖質を食べると血糖値は上がるかもしれないが、腸内環境にはいい。玄米が体に良いといっても、何回も咬むのはストレス(私の場合)。要はバランスの問題。それと、魚柄さんの本でさえも鵜呑みにせずに、自分の頭で考えることが大切。

病気を寄せ付けない腸寿食 藤田紘一郎/魚柄仁之助

医学博士の藤田紘一郎が考える健康的な食生活について述べ、それをどう実践してくかを魚柄さんが説明した本。藤田さんは、人間は百歳まで元気で生きることが可能で、その基本は腸を健康に保つことだという。

p28から
「腸寿食」十カ条(藤田紘一郎)
①野菜をたくさん食べる
②発酵食品をたくさん食べる
③たまに肉を食べる
④オメガ3系脂肪酸を摂る
⑤精製された炭水化物を控える
⑥加工食品は極力避ける
⑦水道水はそのまま飲まない
⑧よくかんで食べる
⑨朝食は必ず食べる
⑩気持ちのいい運動をする

これに対して魚柄さんは、根菜や野菜の調理法を説明。オメガ3系脂肪酸は、実際に魚を食べることで摂取するとして、魚の調理法を解説。玄米を食べなくても工夫次第でビタミンBは十分に摂れること。水道水は一晩汲み置きすれば塩素を除去できることなどを説明。
参考になることいっぱい。藤田さんは、残念ながら2021年に誤嚥性肺炎のため、81歳で亡くなっている。魚柄さんは今のところ元気の様子。

うおつか流食生活かくめい 魚柄仁之助

52ページのわたるイラストで、料理のやり方が描いてあり、わかりやすい。あとは料理にまつわるエッセイが中心。一番参考になったのが、理想的な食のピラミッド。肉、乳製品、油脂は少なく。果物、軽量野菜、魚介類、海藻は中くらいの量。重量野菜、豆類、穀物類、種実類は多く。私の食生活はまったく逆。肉や油脂が多く、重量野菜はほとんど食べていない。人参やかぼちゃをもっと食べた方がいいかも。肉は毎日食べなくてもいいみたい。

めしのチカラ 魚柄仁之助

雑穀入りご飯の炊き方、野菜の取り方、魚のさばき方など参考になることいっぱい。ただ、自分でやるのはちょっと面倒かなあ。さっそく野菜の瓶漬けを作ってみた。しばらく人参ばかり食べることになる。

うおつか流 食べつくす! 魚柄仁之助

料理にまつわるエッセイ集。きゅうりの調理法、サラダチキンの作り方、大豆マヨネーズの作り方、保温調理の仕方など。ちょっと自分でやるにはマニアックすぎて面倒かも。

うおつか流台所リストラ術 ひとりひと月9000円 魚柄仁之助

魚柄さんが有名になったもともとの本。でも、今の時代にひと月9000円ではとても無理。魚柄さんは乾物を多用する。貝柱やクコの実、干しエビなどは地方のスーパーでも手に入るが、高い。築地場外市場があってこそできること。せいぜい切り干し大根ぐらいは真似できる。料理法や野菜の保存方法は真似できることがいっぱい。大いに参考になる。

もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓  稲垣えみ子

料理法にまつわるエッセイ集。一汁一菜と玄米ごはんの毎日。味付けは塩・味噌・醤油。味噌汁は、干し野菜を煮た具に碗の中で味噌を足すだけ。だしは干し野菜から出るので十分においしいという。干し野菜は真似してみることにして、アマゾンで野菜干しネットを買ってやってみた。魚柄さんのように、ちゃんとした味やバリエーションを求めないなら、稲垣さんの方法の方が手っ取り早い。