2026/10/13

The Courage to Stand Alone U.G.クリシュナムルティとの対話 19

ほら、私は億万長者になりたい。億万長者はさらに十億ドル長者になりたいし、十億ドル長者は一兆ドル長者になりたい。 そう、それが目標なんだ。幸せな人は、幸せでありたいなどとは決して思わない。もっともっと幸せになりたいと思う。あるいは、ずっと幸せでいたいと思う。もちろん。あなたはあるときは幸せで、別のときには不幸せだ。だから、あなたは快楽を求め、そしてその快楽が永続することを望む。同時に、いわゆる快楽への欲求が、一時的なものであれ、そうでないものであれ、自分に苦痛をもたらしていることも、あなたは知っている。この世界のすべての人間が、西側にいようと東側にいようと、あるいは共産主義国にいようと、目指しているものはまったく同じだ。つまり、苦痛をまったく伴わない快楽を得たいのだ。そして、一瞬たりとも不幸になることなく、いつも幸せでいたい。実際に彼が必死になって努力し、懸命に追い求めているのは、片方[幸福]なしにはもう片方[不幸福]も存在しないという、この不可能な目標を実現することなのだ。

Q: でも、それは年寄りには当てはまらないでしょう。

U.G.: みんなだ。

Q: でも、年を取った人たちは、苦痛なしに快楽はないと知っています。不運を知らなければ幸運について語ることができないのだから、幸運なしに不運もないということも知っています。年を取った人たちは、誰もがそれぞれの分け前として、不運や苦しみを受けることを知っています。そして、そういう人たちは、苦痛なしに快楽を得ようなどとは考えていません。彼らは、自分たちが[ときには]苦痛を経験することを知っています。

U.G.: それでもね、ほら、彼らは苦痛なしでいられるようにしたいと思っているんだ。もちろん。私が言っているのは、それだけだ。彼らが意識的にそうしているかどうかにかかわらず、それが誰もが追い求めているものなんだ。何が自分に幸福を与えてくれるか、あなたは知っている。

Q: 楽園です。

U.G.: あなたが自分自身に設定した目標をすべて達成すれば、成功、お金、名声、地位や権力――あなたは幸せになる。この過程で、あなたは必死になって努力する。そこにたくさんの意志と努力を注ぎ込む。成功しているかぎり、何の問題もない。[しかし]あなたはいつまでも成功し続けることはできない――それはみんな分かっていることだ。

しかし、どういうわけか、いつでも成功し続けることが可能になるのではないか、という希望が残っている。いつも成功できるわけではないことに気づくから、あなたは挫折する。それでもなお、希望はある。それが物質的な目標であれ、精神的な目標であれ、求めているのは、自分自身に設定したどんな目標であっても、それに到達し、達成し、成し遂げるための努力において成功することなのだ。

あなたには私を助けてもらわなければならない。私はここで講演をするためにいるのではない。だから、私に会いに来る人たちには、何が欲しいのかをはっきりさせるよう、何度も繰り返し言っている。「私はこれが欲しい」あるいは「私はそれが欲しくない」と。それでいい。一度、自分が何を欲しているのかを正確に知れば、その欲求を満たすための方法や手段を見つけられるようになる。残念ながら、人は一度にあまりにも多くのものを欲しがる。

だから、自分の欲求をすべて、一つの根本的な欲求へと凝縮するのだ。なぜなら、それ以外のすべての欲求は、同じ欲求のさまざまな変形にすぎないからだ。人間は、ほんのわずかな不幸な瞬間さえなく、いつも幸せでいたい、あるいは苦痛を伴わない永続的な快楽を求めている、という私の提案をあなたは退ける。だが、それは少し前に私が言ったように、身体的に不可能なことなのだ。

身体は、どんな感覚であれ、それが快いものであろうと苦痛なものであろうと、長時間それを受け続けることはできない。[もしそうなれば、]感覚知覚の感受性、そして神経系の感受性を破壊してしまう。ある特定の感覚を快い感覚だと認識した瞬間、当然、その快い感覚をもっと長く持続させたいという要求が生じる。だから、あらゆる感覚には、その感覚の強度に応じて――あなたがそれをもっと強くしようとするか、弱くしようとするか(あなたが何を求めているかによって違う)――それ自身の限られた寿命がある。

その要求が生じるのは、あなたがその快い感覚から自分自身を切り離し、その快い感覚の限界、あるいは幸福な瞬間を、どうすれば延長できるかと考え始めたときだけだ。あなたの思考が、その快い感覚を本来の持続時間よりも長く続けさせたいという要求そのものを、問題にしてしまったのだ。それをこの身体の働きにとっての問題へと変えてしまい、そのことによって神経学的な問題を生み出した。身体[そのもの]は、それを吸収するためにできる限りのことをしているのに、あなたの思考は、この身体がそれを本来のやり方で処理することを不可能にしている。なぜなら、あなたはそうした問題を、自分の宗教的あるいは心理学的なアプローチの領域の中で解決しようとしているからだ。

実際には、そうした問題は神経学的な問題なのだ。そして、身体をそのままにして、それ自身のやり方で対処させれば、あなたが心理的あるいは宗教的なレベルでそれらを解決しようとするよりも、身体はずっとうまく処理してくれる。私たちがこれまでに与えられてきたあらゆる解決策、そして何世紀にもわたって私たちが採用してきた解決策は、少しばかりの慰め、つまり痛みに耐えるための緩和剤を与えてくれたことを除けば、何の役にも立っていない。それでも、私たちはその痛みからまったく自由になっていない。なぜなら、どういうわけか、これらすべてを問題に変えているその道具自体を使って、その問題を解決できるのではないかという希望を抱いているからだ。この思考というメカニズムにできることは、ただ問題を作り出すことだけだ。しかし、それは決して、決して、その問題を解決することはできない。

もし思考が問題を解決するための道具ではないのだとしたら、ほかに何か道具があるのだろうか? 私は「ない」と言う。それは問題を作り出すことしかできない。問題を解決することはできない。このことがあなたの中で理解として明らかになったとき、身体の中に存在するエネルギー――それは生命の現れ、あるいは生命の表現なのだが――が、これらすべてを、こうした問題にどう対処すべきかについてあなたが作り出している観念による、摩擦の多い思考よりも、はるかに容易に処理していることに気づくだろう。

Q: では、問題があると感じたときには、ただ放っておけばいいということですか?

U.G.: ほら、あなたがそういう言い方をすると、それを提案している人から、「では、どうやってそれを放っておくのか?」と尋ねたくなる要求が生じる。あなたには、それを放っておくことなどできないと分かっている。ただ「放っておけ」と言っているだけだ。当然、次の質問は、「この思考の介入なしに、どうやってそれを放っておくのか?」となる。そんな「どうやって」はない。

だから、もし誰かが「こうすればいい」と方法を示したなら、あなたはまた同じ悪循環に捕らわれることになる。だからこそ、今日私たちの周囲にあるこうしたセラピーのすべてや、市場にいるあらゆるグルたち――数え切れないほどのテクニックを提案している人たち――が、この途方もない重荷を生み出しているのだ。それは少しも負担を軽くしない。それどころか、あなたが今日置かれているこの状況に、ますます多くの重荷を付け加えている。

だから、そうしたシステムやテクニックは、何の助けにもなりえない。ただし、しばらくのあいだ緩和剤として作用し、もう少し長く痛みに耐えられるようにしてくれることはある。一方で、それらはあなた自身が問題を解決する助けになるどころか、身体全体の化学的な働きを乱している。

Q: 身体の化学的な働きを乱しているのですか?

U.G.: 化学的な働きを乱している。そしてその過程で、身体はあらゆる種類の異常な現象を吐き出してくる。それをあなたは「霊的な体験」だと考えている。だから、呼吸法も、ヨガの練習も、瞑想も、身体の化学的な働きと、身体本来の自然なリズムを乱している。それは、人々が服用するこうした薬物が身体の化学的な働きを乱すのと、まったく同じことだ。だから、あなたは薬物は身体に害を及ぼすと言う。だが実際には、そうしたもの[薬物]よりも、こちらのほうがはるかに害が大きい。

私は薬物を使うべきだと言っているのではない。しかし、それらは、来る日も来る日も提供されている、こうした霊的あるいは心理的なセラピーのすべてと同じ目的を果たしている。事実、それらはある程度の救済を与えてくれる。アナシンのようにね――頭痛がすると、身体にしばらくそれを処理する機会を与えることさえせず、すぐに市場へ行ってアナシンやアスピリンか何かを買い、薬を飲んでしまう。まったく同じように、それは身体が痛みからあなたを解放するために本来備えている自然な物質を作り出すことを難しくしてしまう。

身体には、あなたが話しているあらゆる幻覚作用をもつ物質が、そのシステムの一部として備わっている。身体は痛みをコントロールし、痛みから自らを解放しようとしている。それが知っているのは肉体的な痛みだけで、あなたの心理的な痛みにはまったく関心がない。彼らが提供している解決策は、心理的な領域にしか存在しない。肉体的な領域には存在しない。

だから、たとえばアスピリンを飲めば、この身体がその痛みに自然なやり方で対処する能力を損なってしまう。私は、自然なやり方を取って、マクロビオティックや、その他の妙な健康食品などに切り替えるべきだと言っているのではない。それもまた、ほかのどんな薬と同じくらい悪質で有害なものだ。

Q: では、問題を抱えているとき、あなたの明確なアドバイスは何ですか?

U.G.: あなたは問題を作り出さずにはいられない。まず第一に、あなた自身が問題を作り出している。だが実際には、あなたは問題そのものをまったく見ていない。問題そのものに取り組んでいるわけでもない。あなたは問題よりも、解決策のほうに関心を持っている。それが、あなたが問題を見ることを難しくしている。