2025/05/09

あまりにもデタラメな非二元論が横行している

私は日本人の方が書いた非二元関連の本をほとんど読みません。でも時々 Amazonが、「あなたにおすすめ」と言ってそうした本を紹介してくるので、その本のコメント欄を読むことがあり、だいたい何が書かれているかがわかります。

でも、あまりにもデタラメな非二元論が横行しているような気がします。一番多い間違いは、「私たちの未来はすでに決まっている」というものです。こんな無茶苦茶なものが非二元論であるはずがありません。

未来は決まっていません。そもそも、未来なんてないのです。時間は私たちのマインドの中にしかないのですから。それに、もし仮に未来を想像するとしても、それを生きる「私」は実在しないのです。「私」が実在しないのに、どうして未来が決まっているのでしょうか? その未来を生きているのは誰なのでしょうか?

非二元とは、二つではないということ。「あなた」も「私」もなく一つのもの。今も未来もなく一つのもの。だから非二元なのです。

「私」は実在しない。「私」は思考の産物。時間は私たちのマインドの中にしかない。こうしたことは非二元の基本です。そんなことも理解しないで、非二元の名を冠した本を書くとはけしからん。

そうした人の中には個人セッションまでしている人もいる。未来はすでに決まっているから努力をしても無駄だ、人生を投げやりに生きろとでも教えているのでしょうか? すべてがすでに決まっているなら、生きることの意味は何なのでしょうか? 努力することに意味はないのでしょうか?

こうした本を読んだ人は、非二元は人々の夢や希望を奪ってしまう厭世的なたわごとだと思って非二元を離れていってしまうでしょう。そうではないのです。あらゆる可能性は今この瞬間に開かれています。あ、いけません。少し時間の観念が入りました。

非二元論は、私たちの間違ったものの見方を教えてくれているだけです。運命論ではありません。非二元は、もっと明るく楽しく生きるためのものです。