そんなにおもしろくなかった。身につまされるような話が多くて、しんどい感じがした。読んでいるうちに、若気の至りというか、自分もやってきたような過ちがあれこれ思い出されて考えさせられた。そういうことにちゃんと向き合えるような歳になったということかもしれない。
新装版 よろずや平四郎活人剣 (上) (文春文庫) 藤沢周平これはおもしろかった。冷や飯喰いの下級武士浪人が、ひょんなことから揉め事の仲裁屋を始め、揉め事を解決していく。揉め事はどれも江戸の庶民の他愛のない話。痛快、爽快な読後感。
半分読んだところで中止。何がいけないかというと、物語の設定が史実と違いすぎる。まず、物語の冒頭で清盛は父忠盛の命令で親戚へ借金をしに行く。忠盛は貧乏でしょっちゅう清盛を借金に行かせたことになっているが、これは史実と違う。忠盛は日宋貿易で莫大な金を設けていたし、官位も高く裕福であった。
次に、清盛と他の兄弟が血のつながった兄弟のように描かれているが、これも違う。母である祇園女御と同居していたような設定になっているがこれも違う。乳母(めのと)というシステムを無視している。
次に、清盛と他の兄弟が血のつながった兄弟のように描かれているが、これも違う。母である祇園女御と同居していたような設定になっているがこれも違う。乳母(めのと)というシステムを無視している。
そして、極めつけは吉川英治の文章。やたらと句読点が多くて読みづらい。いわゆる講談調で書かれていて読みづらい。文章に宮尾登美子や藤沢周平のような品格がない。これを全16巻最後まで読むのはしんどい。
YouTube恐るべし。現代語訳の平家物語の朗読があった。代わりにこれを聞くべ。
【古典朗読】現代語訳 平家物語(1)/尾崎士郎
【古典朗読】現代語訳 平家物語(1)/尾崎士郎
この句集は子規の俳句が一日一日その季節の季語にあわせて載せてある。子規の句を季節毎に載せてあるという点で優れている。子規句集 (岩波文庫) の方は2,306句載っていて、あんまりよくないものもあるが、これは夏井さんが選んだ365句だけなので読みやすい。座右の書としたい。
この本も一日一日その季節の季語と俳句が載っている。毎日参考にしていく予定。ただ、今は使わないだろうなぁという季語も多い。歳時記を見た方が便利かも。