自分らしく生きる 中野孝次
エッセイ集。
「君はいま、本当に心の充足を感じながら生きているか? 道具や機械、組織や制度に支配されず、本当に自律的な人生を生きているか?あり余るほどの“モノ”に囲まれ、情報や娯楽が氾濫する日常生活。過剰な生産=消費のサイクルの中で、自分らしさを失わずに生きるには、人はいったい何を必要とし、何を必要としないのか。現代を真摯に見つめてきた著者が、迷える若い世代に呼びかける熱い魂のメッセージ。」本の表紙より
筆者のメッセージは「常に自分の信じるところによって生きよ」ということ。人は世間の価値観や条件付けの中で生きている。それがいかに意味のないことかを問うている。
覚えておきたい極めつけの名句1000
音読用に購入。俳句というのは本当にどうでもいいようなささいなことを詠んで、それでいて「う~ん」とうならせてしまう。これを音読して名句に親しむつもり。
反応しない練習 草薙龍瞬
苦しまない練習 小池龍之介
考えない練習 小池龍之介
三冊ともタイトルが気になって読んでみました。同じような内容なので一括して感想を書いておきます。
参考になるところはあったのですが、違和感が残りました。何が違和感なのかというと、「練習」ということ。
この本三冊に共通しているのは、反応しないこと、苦しまないこと、考えないことに対して、どういう風に対処したらいいのかということが書いてある。でも、何も根本的な解決になっていない。
セイラー・ボブの教えのように、「『私』は実在しない!以上終わり」とバッサリやった方がすっきりします。それは「練習」ではなくて「理解」なのだと思います。
いちいちの問題に、ああしましょう、こうしましょうとやっていると、玉ねぎの皮向きと同じで永久に終わらない。
二人とも僧侶なので、「無」や釈尊の教えからバッサリとやる方法が書いてあるのかと思ったけど、それはなかった。
敦煌 井上靖
仏教のことをブログに書くために仏教関係の本を読んだ時、何度も何度も出てきた敦煌文書。どのように発見され、その多くがどうやって国外に持ち出されたかは仏教関係の本で知った。その敦煌がテーマになっている小説なので読んでみた。
まったくすばらしい。あっという間に読んでしまった。
物語は主人公の意図とはまったく関係なく、予想もしない方向へと展開していく。わくわくして読んだ
以下本の扉より
「官吏任用試験に失敗した趙行徳は、開封の町で、全裸の西夏の女が売りに出されているのを救ってやった。その時彼女は趙に一枚の小さな布切れを与えたが、そこに記された異様な形の文字は彼の運命を変えることになる……。
西夏との戦いによって敦煌が滅びる時に洞窟に隠された万巻の経典が、二十世紀になってはじめて陽の目を見たという史実をもとに描く壮大な歴史ロマン。」
夜消える 藤沢 周平
短編集。いまいちかなあ。
暗殺の年輪 藤沢 周平
短編集。ぞっとするような話ばかり。でもそれがよかった。
よろずや平四郎活人剣 (下) 藤沢周平
おもしろかった~。主人公のキャラクター大好き。