2023.6.18ミーティング 1:11:12から
ジーン:やってきては去っていく意識・思考を、そのままにしておくということは理解しました。それには賛成です。心理学をたくさん学んだせいかどうかはわかりませんが、感知することができる思考のさらに下に潜在意識としての信念が動いていると思います。
そのうちの、どれほどが広がっている感情、運命、あるいは何と呼んでもいいのですが、それを操作しているのでしょうか。それは、私が自分に植え付けたものかもしれません。つまり、成長する課程において、世界は安全・幸福な場所ではないと自身に植え付けた観念なのかもしれません。
そしてそれは実際、私がどうすることもできないレベルで動いています。そのため私はいつも中毒という問題を抱えています。ネガティブな感情から逃れようとして、どれほど何度もこの困難を乗り越えようと努力したことでしょうか。するとまた、別の中毒がやってくるのです。ムードを変えようとする行動のことです。
酒、ドラッグ、セックス、猛スピードでの運転、私は詳しくはありませんが、極端な情事などは、自分ではコントロールすることができない感情から逃れるためのものです。それはある感情であり、潜在意識下で起こっていることだと私は思っています。そして私は、この生活のやり方を、どうしたらいいのかわかりません。
カット:残念ながら、何もすることはできません。どんな生活のレベルにおいても、何もすることはできません。そしてそれが、このメッセージの断固とした基本です。そこには行為者はいません。何が起ころうと、たとえそれがPTSD、子供の時に遺棄されたことからくる根深い感覚であろうと、それは単なる解釈であり、その感覚は実際の世界で起こる必要はなかったものです。
もちろん、どんなことでも起こりえます。そしてそれが起きなかったとしても、そこには行為者はいません。それに対しては何もすることができません。認識することだけが唯一の道です。もし、ボブの人生のストーリーを見てみるなら、30歳の時、喧嘩をして歯を失いました。その時点で14年もの間、アル中でした。ホームレスの無職、就労不適格者、疲れて果てて道に横たわっていました。
彼にとって、世界が安全な場所だというのはジョークでした。しがみつく何ものもありませんでした。絶望してAA(断酒会)に戻りました。しらふになるためです。そして、8~9か月後にまたそこを出ました。そしてまた、酒を飲み続けたのです。なぜなら、そこには自己の中心だけがあったからです。そこにはその感覚だけがあったからです。そこにはエゴの感覚だけがあり、エゴは脅され、世界は安全な場所ではありませんでした。
そして、自分はどうしたらいいのか。鈍感になるためにできることは何でもやった。酒でもなんでもやった。「私」が中心にいる間は、何をやってもだめなのです。まったく無駄です。認識は、「私」を超えたところからやってきます。ボブの場合、何者かが自分に人生で二度目のチャンスを与えてくれた、ということは、自己の中心の外に何かがあるのかもしれない、それは神かもしれない、実在、あるいは生、知性かもしれないということから始まりました。
そして今、探求そのものは幻想、マインドの想像物です。それは、マインドの外にある何かです。でも、探求はボブを成熟、準備の整った地点へと連れていきました。疲れ切った思考のパターンが、探し求め、自らを苦しめ、夢を見させ、熱望させ、そして最後にギブアップして、やすらぎへと導いたのです。というのも、それにできることは何もなく、それは機械的なプログラムであり、何もできないからです。それはある意味、自己という視点からは完全に無力であり、何もできないということを受け入れるようなものです。
それは、生に対して理解が生まれるようなもの。生がいつもあなたにそうしてきたように、あなたの世話をいつもしているということへの理解。あなたは今ここにいて、あなたの心臓は脈を打っている。あなたは健康で、寝る場所がある。ボブは以前よりもひどい状態ですが、それでも生(命)は彼の世話をしています。
ミーティングの記事はここまで。
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ここからはどうでもいい話。
私はセイラーボブに会った初期の段階から、どうしてボブの英語はこんなに聞き取りにくいんだろうと思っていました。モゴモゴ言って、とっても聞き取りにくい。英語ネイティブの人にとっても聞き取りにくいのだそうです。YouTubeの自動字幕装置もほとんどお手上げです。
そしてもう一つ思っていたのは、ボブの歯が上下とも異常にきれいだということ。なんとなく、入れ歯かなぁと思っていたのですが、総入れ歯と思ったことはなく、それほど突き詰めて考えたことはありませんでした。でも、今回と前々回のミーティングの中でカットが語ったことによると、ボブがまだアル中だった頃にケンカをして、歯を全部なくしたと言っています。
それから考えると、ボブは少なくとも30代の前半から総入れ歯だったということになります。だからあんなにモゴモゴと不鮮明な話し方になるんですね。それにしても、ケンカをして歯を全部なくすとは、どれほど荒れた生活をしていたんでしょうか。よくそんな境遇から立ち直ったなぁと思います。