2023/01/28

メッセンジャーではなくメッセージ

最近のミーティングでのボブは、スピールの時は元気に話していますが、質疑応答になるとあまり話さず、カットが答える場面が多いです。ボブの体調が悪いのかなとも思うのですが、facebookの写真を見るかぎりでは、パーティに出たり散歩に出たりもしているようです。

大きな理由の一つは、ボブの耳がかなり遠くなって、質問者の質問がよく聞き取れず、細かいニュアンスが聞き取れないということがあるようです。ボブはたいてい、余計な口出しをしないで、カットが自由に話すのを横で見ています。

カットは早口でまくし立てるようにたくさん話すのですが、聞き取りやすい英語で話すので、こちらとしてはありがたいと思っています。ボブが黙ってカットの話すのを聞いているということには大きな意味があると思います。

それは、大切なのはメッセージであって、メッセンジャーではないということです。カットはボブの教えをよく理解しています。よく理解していさえすれば、それが誰の口から語られようが問題ではないということです。

もしこれが、エンライトメントしたマスターだったら、おそらくカットは信奉者に袋叩きにあって追い出されていることでしょう。参加者の皆がカットの話に耳をかたむけ、参加者同士もお互いの話に耳をかたむけて意見を交換し、互いの理解を確認したりシェアしたりするのはすばらしいことですね。

ボブの教えていることは、特別の人にしか起きない何かではなく、調べてみれば誰にでも理解できることだということの証に他なりません。

それにしても、次から次へと新しい人がやってきて、「知的には理解しましたが、本当の理解が起きるのにはどうしたらいいでしょうか?」「それを生きるにはどうしたらいいでしょうか?」と繰り返し同じような質問をするのは実に興味深いことです。かつては私もその一人でした。