2023.4.30ミーティング 1:16:09から
アニータ:ボブは今、ハートのセンターについて語りました。時間の存在しないこの瞬間に入っていくための一番速い方法は、呼吸によるものだと思います。それは胸の呼吸を通じて伝統的に行われているものです。というのも、それによって今この瞬間に入っていけるからです。それによって、精神を混乱させたり、あちこちへと駆り立てたりする思考を取り除くことができるからです。それが、今この瞬間にまっすぐに入っていく一番良い方法の一つだと思っています。
ジェーン:ボブはそのことについてよく語っています。何て言いましたか? 思考を乗せる・・・
カット:「思考を呼吸に乗せる」です。
ジェーン:思考を呼吸に乗せる。
ボブ:思考を呼吸に乗せて出す。
カット:詳しく話してもらえますか?
ボブ:息を吸い込む時、それは何をやっているかというと、インスピレーションが来るということです。思考に囚われてしまった時、問題となる思考を呼吸として出すのです。呼吸を吸い込んで、それに思考を乗せて出すのです。呼吸が終わるやいなや、そこにはほんのわずかの隙間があります。その隙間。
カット:吸って、吐く。
アニータ:そこにはまだ動きがあります。呼吸が止まった時、その動きの間に、それがあります。
カット:その通りです。
ジェーン:そこには小さな隙間があります。
カット:呼吸が出ていくと、そこには邪魔されない存在があります。それが呼吸を可能にします。出たり入ったり。それはまた、主たる質問の、今そのことを考えなかったら何が問題ですか?につながります。それは、思考を止めろということではないのです。それは、思考は悪いものであり、思考のない空のマインドを持つべきであるということではないのです。なぜなら、それをすることができるあなたは存在しないからです。
思考がない瞬間もあなたは存在し、呼吸をしているということに気づくことが重要です。あなたは依然として存在し、意識があり、存在しています。それを「あなた」と呼ぶ必要はないし、何かと呼ぶ必要もありません。なぜなら、それを「あなた」「私」あるいは「自分」と呼ぶためには思考が必要となるからです。
ボブ:そこには思考も考える人もおらず、考えることは自然に起こっているということがわかります。次の思考は何なのか。言うことはできません。思考がやってきて、「私が考えた」と主張します。あなたがそう主張したとたんに、あなたは主体、考える人を作り出し、それが思考を考えたとなり、思考は対象物となります。考えることを主体と対象物に分けたのです。
では、考える行為なしで考える人は存在できますか? できません。考える行為なくして思考はありません。シェイクスピアは言いました。「何も良いとか悪いとかはない。考えることがそうしているだけだ」。