著者が旅した十か所の国、地域にまつわるエッセイ集。大学教授でドイツ語が堪能なこと、作家であるため、いろんな国の文学者会議に参加していること、などにより、現地の人と深く交流している。こういう旅は深い教養と見識がないとできない。旅をするというのはこういうことなのだと感心させられる。
生きたしるし (文春文庫) 中野孝次
30年以上前に様々な刊行物に書かれたエッセイ集。中野孝次の人となりをほとんど知らなかったが、この本である程度知った。大学教授を55歳までしていて、その傍らで文筆業もしていた。山にの登り、たくさん外国を訪ね、犬を飼い、毎晩三合5勺の日本酒を飲んでいた。
一つ一つのエッセイが読みがいあり、深い。文章もすばらしい。2004年に亡くなっているけれど、生前の中野さんを知らなかった。私は中野さんを通して古典を読む楽しさを知った。もっともっと中野さんのものを読むことにする。
さらば、人、死を憎まば生を愛すべし。存命の喜び、日々楽しまざらんや。「徒然草」
一つ一つのエッセイが読みがいあり、深い。文章もすばらしい。2004年に亡くなっているけれど、生前の中野さんを知らなかった。私は中野さんを通して古典を読む楽しさを知った。もっともっと中野さんのものを読むことにする。
さらば、人、死を憎まば生を愛すべし。存命の喜び、日々楽しまざらんや。「徒然草」
生きること老いること 中野孝次
どう生きたらよいのか、美しい生涯とは、品性を磨くとは、清く生きるにはどうしたいいのか。そういったことにまつわるエッセイ集。影響されたいことたくさん。
子規の句集を調べてみると、全集を別にすると、この本ぐらいしかない。量が多すぎるので、座右の書として時々読んでいる。子規の俳句はわかりやすい。子規に続く弟子格の人達の俳句がわかりにくくてお高くとまっているのはいかがなものか。高浜虚子が選者なのが気にいらん。
三重県が募集した俳句集。
読めない漢字が多くて困った。電子辞書で手書きしてもわからないものがある。
例えば
「旅人に道蹤いていく帰り花」黛まどか
読めない漢字が多くて困った。電子辞書で手書きしてもわからないものがある。
例えば
「旅人に道蹤いていく帰り花」黛まどか
これは「たびびとにみちついてゆく」ということがネットで調べてやっとわかった。俳句は常用漢字にない漢字や辞書にない漢字が多いけど、パッと読んで読めない俳句はあかんと思う。やさしい言葉でみんなが読めるものでないとあかん。
この平家物語は若年層の読者を対象としているものと思われる。おそらく原典のダイジェストとしてはよくできているのではないかと思われるが、読み物としてはあまりおもしろくなかった。挿絵がすばらしかった。