ボブ:「見る者と見られる者」という概念は、一見、単一の「見る」ことを分割しているように見えます。しかし、それは「見る」という行為をいかなる形でも妨げてはいません。「見る」という行為は今も続いています。
しかし、私たちの在り方、そして私たちが抱いてきたあらゆる信念によって、私たちは「見る者」と「見られる者」、主体と客体、つまり二つのものが存在すると信じています。それが二元論です。私たちは二元論を非二元性の中に持ち込んでいるのです。
質問者:結局のところ、それが「私」が見ているという信念なのです。どうすればそれを乗り越えられるのでしょうか?
ボブ:そうですね、信念を見つめてみましょう。すると、信念は現実ではないことが分かります。信念は現実ではないことを認識するのです。あなたが絶対的に確信できる唯一の現実は、自分自身が存在しているという事実です。