2024/07/26

人を神格化して見ると判断を誤る

この話は非二元とは直接的には関係ありませんが、最後の5分はスピリチュアルの道を歩む多くの人に参考になると思います。多くの人は完全な師を求めています。私もそうでしたが、誰かが「私は覚醒した」などと言おうものなら、その人が何を言おうが、それがどんなに的外れなことであっても、マスターの言うことだから何か重要なメッセージに違いないと思って、盲目的に追従してしまいがちです。また、自分も同じ体験をしたいと思うあまりにトリップしてしまう人もいます。覚醒した人などどこにもいないと肝に銘じて、自分の頭で判断することが大切なのではないでしょうか。大切なのはメッセージであり、そのメッセージが私たちに役立つものでなくてはいけないと思います。

佐々木閑 仏教講義 10「ミリンダの問い その52」(「仏教哲学の世界観」第13シリーズ)