セイラーボブの説明がひと段落したら、他の非二元の人たちのことも書いていこうと思っていました。セイラー・ボブ・アダムソンの教え(詳しく)⑳
毎月、名古屋の丸善に行って非二元関連の本を立ち読みしたり、ネットであちこち読んだりしてきました。
でも、他の非二元の人について、このブログで書くのはちょっと無理だと思うようになりました。
「私は実在ではない」という根本的な部分は共通しているのですが、その説き方が人によって様々で、とても同じことを言っているとは思えないものが多くあります。
覚醒やエンライトメントがあるかのように語る人もあれば、過去生や来世について語る人もいます。瞑想が必須だと言う人もいれば、順序だったメソードを説く人もいます。
一瞥体験が起こるようになり、シフトが起きると言う人もいます。
私はセイラーボブの教えていることは真理であると思っています。そしてまたそれが揺らぐことはもうないと思っています。もう何かを探す必要もありません。それなら、他の人の本にあれこれ手を伸ばす必要もないのでは思うようになりました。
もし例えば私が、トニー・パーソンズの教えについてこのブログで書こうと思うなら、彼の言うことを正確に理解していないといけません。
そのためには、和訳された彼の本を何冊か読めばいいというわけにはいかないと思います。
翻訳された本は、どんなに腕の良い翻訳家が訳しても、翻訳家のバイアスがかかります。正しく理解するためには、トニー・パーソンズの母語である英語で直接読む必要があります。
そのうえで、イギリスまでトニー・パーソンズに会いに行って、直接会って教えてもらう必要があります。それも、一、二度観光旅行程度に行くのではなく、ちゃんと理解するまで教えを乞う必要があります。
そこまでしないと、彼が何を言っているのかを正確に理解することはできないと思います。
そうした作業を、セイラーボブ以外の非二元の人一人一人にやっていくのは経済的にも時間的にも容易なことではありません。
また、英語が母語ではない私にはそれほど簡単な事でもありません。
そこまでやる必要があるのかと考えると、その必要はないと思うようになりました。
私はセイラーボブに直接会って、半年近く滞在し、セイラーボブ本人から直接教えてもらったので、セイラーボブの教える非二元はよく理解しているつもりですし、それなりの自信もあります。
でも、セイラーボブ以外の非二元のことはよく知りません。
セイラーボブと同じ系列のニサルガダッタ・マハラジやラメッシ・バルセカールの本でさえ、何を言っているのかよく理解できないところがあります。とても同じことを説いているようには思えない部分もあります。
例えば、鈴木大拙を学んで禅を理解したとしても、それで禅や禅宗すべてに精通できるかというと、そんなことはないと思います。すべての禅宗を学ぶことは簡単ではないし、学者でもなければそんなことをする意味はないと思います。
私が、いろいろな非二元の人について書いていきたいと思ったのは、ギルバート・シュルツが運営するサイト the urban guru's cafe のようなサイトにできたらいいなと思ったからです。
ギルバートは非二元に造詣が深く、幅広い知識を持っています。その知識を背景にして、彼が自分で直接インタビューしたもの(ラメッシュ・バルセカール)や、アルティという女性と組んで、彼女をインタビュアーにして直接インタビューしたものを多く掲載しています。
あのサイトは、ただ単に本を読んで作ったサイトではなく、ギルバートが直接自分で体験して作ったものが大半です。私が同じことをしようとしてもできません。
私が他の非二元の人について書くとなると、アマゾンのカスタマーレビューにあるような、当たり障りのない感想程度のものになってしまいます。それでは読んでいただくみなさんに失礼になるし、掲載する意味もないだろうと思います。
他の非二元の師たちから詳しく学び、正確に理解している人たちを差し置いて、私があれこれ書くのは尊大で、無責任だろうとも思います。
というわけで、このブログではセイラーボブだけについて書いていきます。
他の非二元の人に興味がないわけではないので、そういう人の本を読むこともあると思います。そして、引用という形で他の非二元の人の言葉を引用することもあるかもしれませんが、あくまでセイラーボブ中心でいきます。
ネット上にあるセイラーボブのYouTubeは、目ぼしいものはほとんどこのブログに掲載したので、これからは長いものをあまり掲載できないかもしれません。
そろそろブログという形をやめて、ホームページ化してもよいかとも思ったのですが、そうすると次第に読まれなくなって、埋もれてしまうだろうと思い、続けることにしました。
ちょっとした短いポインターを中心に掲載していくつもりです。
物足りないかもしれませんが、もしよかったら、今後も時々のぞいてみてやってください。
メルボルン・フリンダース駅