2019/09/21
すべては物として現れています。
All Appearance is Things.
人々は、空(くう) (nothing)と聞くと、真空、空虚、何もないものと考えますが、nothing を、no と thingに分けてみてください。
すべての顕現は物(thing)として現れています。
でも、物自体には実体や独立した性質はありません。
それは物ではないもの(no thing)です。
no thing、何も起こっていないのです。
一つの本質が振動して、見た目の上ではパターンとなって現れています。
鏡の例えを使いましょう。
鏡の中にはすべての物が映っています。
鏡のところまで行って、映っているものを掴むことができますか?
映っているものが無いということはできません。
でも、そこへ行って掴もうとしても、それがそこにあるということもできません。
そこにあるように見えるのですが、映っているものに実体や独立した性質があるわけではなく、あなたは鏡を掴むだけです。
あなたは、鏡を見たことがありますか?
鏡そのものを?
そうです。
鏡は見逃しているかもしれません。
ええ、でも鏡を見ることはできますか?
鏡の中にあるのはすべて反射して映っているものです。
あなたが今まで見た鏡はすべて、反射が映っていました。
でもあなたは、鏡を調べて、表面に移った反射と鏡は一体のものであると知っています。
鏡そのものは見えなくても、それが鏡だということを知っています。
反射している表面や一部を分割することはできませんが、それは鏡であると知りました。
表面には反射が映っているため、鏡そのものを見ることはできませんが、それは鏡であると知りました。
あなたは真実を見破りました。
あなたは、自身がその本質だと知りました。
自身は純粋なアウエアネス以外のものではないと知りました。
そこにあるのはたった一つの本質があるだけです。それがトムとなって現れています。
それがすべてとなって現れて消えています。
ピーター:鏡の中の例えは、空間のようなアウエアネスを連想させます。
鏡を見た時、そこには反射が映っていて鏡は見えません。
でもいいですか。私たちが物を見る時、それはシーン(景色)であって、空間を見ることはなく、現われたものだけを見ています。それと同じです。それだけです。