2021/06/03

おたよりをいただきました。

拓さん、こんにちは。

以前、何度か質問等させて頂きました、セツと申します。

5月18日の記事で、拓さんが今後読む予定の本ということで、仏教のキーワードをいくつも挙げておられましたが、その中に僕の好きな浄土系のものがなかったので、僭越ながら僕が繰り返し読んでいる本を2冊紹介させて頂こうと思い、メールを書いております。

・「親鸞と一遍 日本浄土教とは何か」(講談社学術文庫) 竹村牧男著

・「法然親鸞一遍」(新潮新書) 釈 徹宗著

大乗仏教が大衆を救うものであるならば親鸞・一遍の念仏はそのひとつの極みだと僕は感じています。拓さんの読書がひと段落つく時があったら是非読んでみてください

セイラー・ボブさんをはじめとして、非二元の教えに僕が惹かれた理由はやはりそのシンプルさだったと思います。その教えを理解された拓さんが唯識に注目されたのは僕には意外でした。僕みたいな短気な者には、唯識はまどろっこしくて学びを進められません。大乗仏教の基本としては「八不中道」がシンプルで僕は惹かれます。

拓さんのブログに新しい記事がアップされる日を楽しみに待っています!

不躾な乱文を失礼いたしました。

おたよりをありがとうございました。
教えていただいた二冊の本もぜひ読みたいと思いますが、読むべき本がたくさんあって、ちょっと先になるかと思います。

なぜ私が仏教関係の本を読み始めたかというと、それはギルバートからのアドバイスによるものです。以前、ギルバートとビデオチャットで話をした時に、仏教関係の本を読むといいというアドバイスをもらいました。もちろんそれは、非二元の教えの理解の一環としてのアドバイスでした。

ただ漠然と仏教関係の本というのではなく、具体的に何を読むといいかを教えてもらいましたが、その当時はセイラーボブの本を翻訳出版できないかと、毎日翻訳する事に忙しい時期で、仏教には取り立てて興味をいだきませんでした。

その後、翻訳出版をあきらめ、ブログも休止してから、何か物足りなさを感じて、ギルバートのアドバイスを思い出して読んでみたところ、そこにはすばらしい世界が広がっていました。

今せっせと読んでいるのは、大乗仏教の唯識思想とその周辺の本です。何冊か読んで感じたのは、その教えや世界観はすばらしいのですが、やはり宗教なので、修養や修行、善行みたいなことに重点を置いている部分もあって、その辺はちょっと受け入れがたい部分もあります。

修養や修行、善行でなんとかなるなんて全然思っていませんし、その辺はまったく賛同していません。すばらしいと思うのは、その前提となる唯識の思想そのものです。

たくさん読んで、唯識全体を理解してからブログを再開しようと思っていたのですが、唯識全体の理解は難しいし、仏教学者や学僧になろうとしているわけではないので、そこまでしなくてもいいのではと思う今日この頃。

答えはもうすでにわかっていて、「非二元の教えと仏教 (唯識) の教えは、根本的には同じことを教えている」ということです。ブログを書くために、その裏付けとなる範囲だけ理解できればそれでいいと思うようになりました。

それならそれほど時間はかからないだろうと思ったのですが、見慣れない漢字の仏教用語を理解しながら読むのは大変で、ゆっくりとしか進めません。

年内は充電のためこのブログをお休みして来年の一月一日に再開予定です。それ以前に再開する場合は、少なくとも再開の一か月以上前に、このブログ上で再開の告知をさせていただきます。